結論
婚姻届の証人欄を空欄のまま提出することはできません。届書には、お二人のほかに成年2名の証人の署名が必要です。ただし「頼める人がいない」と感じていても、頼める相手の条件は思っているより緩やかで、それでも見つからないときには証人代行という選択肢が残ります。

証人欄を空欄のまま提出することはできない
浜松市の案内では、婚姻届書には届出人であるお二人のほかに、成年2名の証人による署名が必要とされています(押印は任意です)。証人欄が空欄のままの届書は、この条件を満たしていないことになります。まずここが出発点です。窓口でどう扱われるかは提出先の判断になりますが、署名がないまま受理される前提で準備を進めるのは避けてください。
そのため、証人を不要にする手続きや、証人欄を省略できる特例をこちらでご案内することはできません。ただ、これは「見つからなければ婚姻できない」という意味ではありません。求められているのは成年2名の署名であって、特定の続柄や関係の人でなければならない、という条件ではないからです。
ゆき
提出日を来月の3日と決めているのに、証人が1人も見つかりません……。証人なしで出す方法はないんでしょうか。
たすけ
同じところで手が止まる方はとても多いです。ただ、正直にお伝えすると、証人欄を空けたまま出す方法はありません。婚姻届には成年2名の証人の署名が必要とされています。
その代わり、頼める相手の条件は思っているより緩やかです。まずそこを見てから、提出日に間に合うかを考えます。
ゆき
緩やか、というのは……。親族でなくてもいいということですか。
たすけ
成年であれば、ご友人でも職場の方でも構いません。血のつながりも、長い付き合いも、条件にはなっていません。
「証人はいらない」と調べてたどり着いた方へ
「婚姻届 証人 いらない」と検索する方の多くは、制度に異議を唱えたいわけではなく、頼む相手のところで行き詰まっています。答えとしては、証人を不要にすることはできません。これはどの市区町村に出す場合でも変わりません。免除の申請や、事情を説明すれば省略できる仕組みは用意されていません。
もうひとつ、「保証人」という言葉で調べている方もいます。婚姻届に署名するのは保証人ではなく証人で、借金の連帯保証のように、あとから金銭の支払いを求められる立場ではありません。証人という言葉の重さで頼みにくくなっているなら、証人と保証人はどう違うかを先に読むと、頼むときの説明もしやすくなります。
ゆき
友人に頼むとき「保証人になって」と受け取られそうで、切り出せずにいます。何か負担をかけることになりませんか。
たすけ
そう感じて言い出せない方は多いです。証人は、お二人が届出をするという事実を確認して署名する立場で、金銭の連帯責任を引き受けるものではありません。
頼むときに「保証人ではなく、届書に名前と住所を書いてもらうだけ」と先に伝えると、相手も判断しやすくなります。
ゆき
それでも、住所や本籍を書いてもらうのは、少し立ち入ったお願いですよね。
たすけ
証人欄には署名・生年月日・住所・本籍を書いていただきます。そこが気になる方はいますので、事前に「この4つを書いてもらう」と伝えておくほうが、当日あわてずに済みます。
頼める相手の範囲は、思っているより広い
「証人=両家の親」という思い込みで候補が2人しか浮かばず、その2人に頼めないから詰まっている、という相談は少なくありません。実際には、成年であれば、お二人のどちらかの親でも、兄弟姉妹でも、友人でも、職場の方でも構いません。両家から1人ずつ、という決まりもありません。
ご家族に事情があって頼めない場合、候補を思い出す順番を変えると見つかることがあります。誰に頼むと気まずくなりやすいかを含めて、婚姻届の証人を誰に頼むかで相手ごとに整理しています。頼み方の言い回しに迷っている場合も、そちらが参考になります。
ゆき
両家から1人ずつ、と親戚に言われました。私の親だけ2人にお願いするのは、やっぱりまずいですか。
たすけ
慣習としてそう言われることはありますが、届書の条件としては、片方のご両親お二人でも差し支えありません。成年2名という点が満たされているかどうかです。
ただ、あとで相手方のご家族の気持ちの問題になることはあります。届書の可否と、ご家族との関係は分けて考えてください。
- どちらかの親(片方の親だけでも構いません)
- 兄弟姉妹、いとこ、おじ・おば
- 長く付き合いのある友人
- 職場の上司や同僚(結婚を先に知られてよい相手か確認してから)
- お二人のどちらかの職場・地元の恩人にあたる方
提出日まで日がないときに動く順序
残り日数が少ないときほど、証人だけを探して他が止まりがちです。証人欄は最後でも構いませんので、先に届書のそれ以外の欄と、提出先の確認を終わらせてください。証人が決まった瞬間に出せる状態にしておくと、間に合う可能性が上がります。
届出地は、届出人の本籍地か所在地のいずれかの市区町村役場です。里帰りや引っ越しの予定がある場合、どこに出すかで持ち物が変わることがあるため、提出先の戸籍窓口の案内を先に見ておくと確実です。
- 届書のうち、証人欄以外を埋め終える
- 提出先の市区町村と、受付の案内を確認する
- 本人確認書類を手元に用意する
- 頼む候補を、続柄にこだわらず3人まで書き出す
- 誰にも頼まない場合の選択肢を、期限の3日前までに決めておく
親にも友人にも、言い出しづらいとき
頼めない理由は人それぞれです。家族と距離がある、再婚であることを知られたくない、まだ誰にも報告していない、相手のご家族との関係が微妙——どれも、事情を説明しないと動けないような話ではありません。当事務所でも、頼めない理由を伺うことはしていません。
一方で、頼む相手を無理に決めると、そのあと長く気まずさが残ることがあります。証人欄は一度書くと相手の住所と本籍が届書に残りますので、「今回は頼まない」という判断も、十分に現実的な選択です。
ゆき
親には結婚のことをまだ話していません。証人を頼むと、そこから全部説明することになりそうで……。
たすけ
言いづらいのは当然です。証人を頼むという行為は、結婚の報告とほぼ同時になりますから、順番を選べないのがつらいところですね。
婚姻届の提出と、ご家族への報告のタイミングは、本来切り離して決められます。届書を先に出しておいて、報告は落ち着いてから、という進め方もできます。
ゆき
そういう順番でも、あとから困りませんか。
たすけ
届書の要件としては困りません。証人が誰であったかで、婚姻の効力が変わることもありません。ご家族への伝え方は、お二人が決めてよい部分です。
誰にも頼まないときの選択肢と、その範囲
身近な人に頼まないと決めた場合、行政書士などに証人欄への署名を依頼する方法があります。当事務所は浜松市中央区上新屋町の事務所で、完全予約制の対面のみで対応しています。料金は通常8,800円、急ぎ対応は17,600円で、1名分でも2名分でも同額です。
ご来所時は、届書の原本とご本人確認書類をお持ちください。お二人がそろってお越しになれない場合の扱いは、届書の状態によって変わりますので、予約の時点でお知らせください。婚姻届の証人代行のページに、持ち物と当日の流れをまとめています。
来所前のチェック
- 届書の証人欄以外を埋めてから来所する
- 届書の原本を持参する(コピーでは対応できません)
- ご本人確認書類を用意する
- 必要な証人が1名分か2名分かを、予約時に伝える
- 提出先の市区町村と提出予定日を確認しておく
よくある質問
証人なしで婚姻届を出す方法はありますか?
ありません。浜松市の案内では、婚姻届書には届出人のほかに成年2名の証人による署名が必要とされています。証人を免除する申請や、事情による省略の仕組みは用意されていません。
頼める人がいない理由を説明する必要がありますか?
いいえ。当事務所では、頼めない事情を伺うことを目的にしていません。予約時に確認するのは、届出の種類、必要な証人の人数、届書の状態、希望日時、ご本人の来所可否です。
提出日の直前でも相談できますか?
通常のご予約は希望日の3日前までを目安にしています。それより短い場合は急ぎ対応(17,600円)として、届書の状態と空き状況を確認したうえでご案内します。空き枠の状況によってはお受けできないこともあります。
証人を頼んだ人に、あとで責任が及びますか?
証人は、お二人が届出をするという事実を確認して署名する立場で、金銭の連帯保証をするものではありません。ただし、事実に反することを承知で署名することは別の問題になりますので、届出の内容を確認したうえで署名していただきます。
証人欄だけ空けて、先に届書を窓口に持って行ってもよいですか?
窓口での取扱いは提出先の判断になります。相談として持参できるかどうかを含め、提出先の戸籍窓口にご確認ください。署名がないまま受理される前提で予定を組むことはお勧めしません。


